Windows 10とROS 2のインストール

Updated on: 2019-04-16

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セミナー中に開発環境としてWindows 10を利用するためのインストール方法を説明します。 そして、Windows 10上でROS 2をインストール方法も説明します。

用意するもの

依存ソフトウェアのインストール

Chocolateyのインストール

  1. Admin用のターミナルを起動します。 スタートメニューから「コマンドプロンプト (管理者)」または「Windows PowerShell (管理者)」を選択します。 (言語により名前が変わります。)

  2. ターミナルの種類によってインストールします。

    コマンドプロンプトを利用する場合は下記を実行してください。

    1
    
    > @"%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET "PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin"
    

    PowerShellを利用する場合は下記を実行してください。

    1
    
    > Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
    

Python 3のインストール

Chocolateyを利用してPython 3をインストールします。

1
> choco install -y python

OpenSSLのインストール

  1. ここからWin64 OpenSSL v1.0.2のインストーラーをダウンロードしてください。 Win32版またはLight版は利用できないので正しいファイルをダウンロードするように注意してください。

  2. インストーラーを実行します。すべてのオプションをディフォルトのままでインストールします。

    OpenSSL installer

  3. OPENSSL_CONFの環境変数を設定します。

    1
    
    > setx -m OPENSSL_CONF C:\OpenSSL-Win64\bin\openssl.cfg
    
  4. OpenSSLをPATH環境変数に追加します。設定で「環境変数」を検索し、検索結果から「環境変数を編集」を選択します。

    OpenSSL path setting 1

  5. 上半で「Path」を選択し、「編集をクリックします。

    OpenSSL path setting 2

  6. 「新規」をクリックし、新しいパスとしてC:\OpenSSL-Win64\bin\を追加します。「OK」をクリックします。

    OpenSSL path setting 3

Visual Studio 2017のインストール

ROS 2はVisual Studio 2017が必要です。他のバージョンはサポートされていません。

すでにVisual Studio 2017がインストールされている方はこのセクションをスキップしてください。

Visual Studio 2017を持たない方は無料版のVisual Studio 2017コミュニティ版が利用できます。 このページから「VS Community 2017のダウンロード」ボタンを押してダウンロードプロセスを開始してください。 Microsoftのアカウントが必要です。

Visual C++フィーチャーが含まれるようにインストールします。

  1. インストーラーを実行して、「カスタム」を選択します。

    Custom Visual Studio installation

  2. 「Visual C++」を選択します。

    Select Visual C++

  3. インストール予定のフィーチャーリストにC++サポートが含まれているか確認します。

    Confirm Visual C++ selected

  4. 「インストール」をクリックします。

OpenCV

ROS 2にOpenCVを利用するデモが含まれています。 このデモを利用するためにOpenCVをインストールします。

  1. ここからOpenCVのバイナリーをダウンロードしてください。

  2. アーカイブ解凍します。 任意のディレクトリに解凍できますが、利用の簡単さのためにC:\opencv等の短いパスがおすすめです

  3. PATH環境変数にOpenCVのパスを追加します。 設定で「環境変数」を検索し、検索結果から「環境変数を編集」を選択します。

    OpenCV path setting 1

  4. 上半で「Path」を選択し、「編集をクリックします。

    OpenCV path setting 2

  5. 「新規」をクリックし、新しいパスとしてc:\opencv\x64\vc15\binを追加します。 「OK」をクリックします。

    OpenCV path setting 3

  6. OpenCV_DIRの環境変数を設定します。

    1
    
    > setx -m OpenCV_DIR C:\opencv
    

他の依存ソフトウェア

Chocolateyのデータベースにない必要なソフトウェアはあります。

  1. まずは CMake をインストールします。

    1
    
    > choco install -y cmake
    
  2. このページから下記のファイルをダウンロードしてください。

    • asio.1.12.1.nupkg
    • eigen-3.3.4.nupkg
    • tinyxml-usestl.2.6.2.nupkg
    • tinyxml2.6.0.0.nupkg
    • log4cxx.0.10.0.nupkg
  3. 管理者のターミナル(コマンドプロンプトまたはPowerShell)を開いて下記のコマンドを実行します。 コマンド中の「」をダウンロードしたディレクトリに変更してください。

    1
    
    > choco install -y -s <Path to downloads> asio eigen tinyxml-usestl tinyxml2 log4cxx
    
  4. Python用のパッケージののインストールも必要です。

    1
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    3
    
    > python -m pip install -U catkin_pkg empy lark-parser opencv-python pyparsing pyyaml setuptools
    > python -m pip install -U pydot PyQt5
    > python -m pip install -U lxml
    

ROS 2のインストール

  1. リリースページからWindows用の最新パッケージをダウンロードします。 (現在の最新版はros2-crystal-20190408-windows-release-amd64.zipです。)

  2. 適当な箇所に解凍します。 例:C:\dev\ros2

  3. 環境変数を設定します。

    ターミナル(コマンドプロンプトまたはPowerShell)を開いて下記のコマンドを実行します。

    1
    
    > call C:\dev\ros2\local_setup.bat
    

以上、開発環境の構築が完了しました。